ATSUSHI

ロード・オブ・セイラムのATSUSHIのレビュー・感想・評価

ロード・オブ・セイラム(2012年製作の映画)
3.4
いわゆる「そのレコードを聴いてはいけない」系なのだけど、強烈なまでのドラッギー感は他と追随を許さない。ロブゾンビ作品ならではのミュージックビデオ風な撮り方も抜群の選曲(The Velvet Underground & Nico『毛皮のヴィーナス』が素敵すぎ)がとにかく心地良い。よく考えれば物語も悲劇なのだけど、そこまで不快にならないのはそういうセンスの良さに尽きる。

それにしても、目を凝らしたら魔女が隅に佇んでいたりベッドルームの暗闇からヌッと出る何かのカットはJホラー的で、日本人には嫌でもゾッとする。

魔女を演じるジュディ・ギーソンさんは綺麗。ディー・ウォレスさんもおばちゃんになっても可愛らしいけど妙にテンション高いところが狂気じみてる。メグ・フォスターさんに関しても、よくこの役引き受けたなと
ロブゾンビ夫人に関しては完全に旦那の格好してるうえに、最初からお尻出してて笑う。
なんといっても、レトリバー犬のトロイ君が愛くるしくて殺伐とした本作のなかで唯一の癒し。