しらすごはん

アメリカン・ハッスルのしらすごはんのレビュー・感想・評価

アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)
4.0

コンゲーム映画の名作です。

2020年代のコンゲームは、これまでに作られたきたものを色々参照しなければならないから大変ですね。

ハッスルってがんばるってことではなくて、詐欺っていう意味。

話についていくのに必死でした。

1970年代、アラブ大富豪の投資と偽り、カジノ誘致にまつわるFBIのおとり捜査が実際あったとのこと。

そのアブスキャム(アラブの悪行)事件にインスパイアされた物語です。

Filmarksの評点は低かったものの、素晴らしい作品でしたよ。

ラストはスカッとします。

素直に騙されました。

一癖も二癖もある主人公を演じるクリスチャン・ベイルがさすがです。

相棒兼愛人のエイミー・アダムスがかわいらしい。

ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンスもこんな役をできるんですね。

ロバート・デニーロは、ちょっとしか出てこないですけれど、とにかく怖くて。

キャリアで培われた狂気を孕んだイメージを想像させるので、デニーロはワンシークエンスの登場なのに、めちゃくちゃ印象に残りました。

衣装も音楽も効果的。

ポール・マッカートニー&ウイングスのLive And Let Die が、ナイスな場面で使われてました。


詐欺師アーヴィン(クリスチャン・ベイル)は、元ストリッパーのシドニー(エイミー・アダムス)と意気投合し、コンビを結成。

2人は、ビジネスパートナーかつ愛し合っている仲。

クリーニング店を経営を隠れ蓑に、贋作の美術品を売りさばいたり、投資詐欺で儲けていた。

ところが、コンビはFBIのリッチー(ブラッドリー・クーパー)に逮捕される。

2人は、免責のため、当局と取引せざるをえなくなってしまった。

罪に問われないことと引き換えに、もっと大物を捕まえるためのおとり捜査への協力を強いられる。

捜査の過程で、シドニーがリッチーと良い仲になっちゃったり、ターゲットにしようとした政治家(ジェレミー・レナー)が私利私欲のない真の善人だということが分かったりと、作戦は迷走していく。

そこに、大物マフィア連中が投資話に乗ってくる。

〔アメリカのマフィアはシャレにならないほど怖い存在ということは、他の映画で学習してましたよ〕

FBIに協力するのも地獄、逃げても地獄。

もし逃げたらマフィアに確実に消されることになる。

主人公達は、この窮地を脱出することができるか…
 
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