彦次郎

道化死てるぜ!の彦次郎のレビュー・感想・評価

道化死てるぜ!(2012年製作の映画)
3.4
誕生日パーティーで子どもたちに芸の邪魔をされ不慮の事故死をとげたピエロのリチャードが復活し高校生になった子どもたちに復讐していくスプラッターホラー。他のレビュアーの方々もツッコミを入れている『道化死しるぜ!』という邦題は忘れ難いものがあります。
残虐極まる殺人鬼は動機不明なものが多いですが彼の場合雑なメイクに金に汚く拙い芸の底辺ぶりですが、悪質な妨害の末に死んだ挙句、当の本人たちは変わらずに悪ガキとあっては死んでも死にきれないでしょう。倫理的にはどうかと思いますがリチャードの方を応援したくなる仕様でした。
殺される側のガキたちも子どものころに比べ力もつき毒舌が増し盛りがついたとなれば一直線に殺したくもなりますが腐ってもピエロ、殺し方もエンターテインメントとして拘りがある(関係者以外は基本殺さない)ところに彼なりの美学とキャラクターを感じました。というより本作の醍醐味ともいえます。
ピエロの卵が本体とかピエロの霊廟とか意味不明な設定も多いですが細かいことは気にしないで鑑賞すべき作品といえましょう。
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