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フォックスファイア 少女たちの告白/ガールズ・ギャング・ストーリーのabokadoのレビュー・感想・評価

4.2
これは50年代、女性の立場が弱く意見も言えない時代。セクハラ、レイプなど女性が被害者になってしまう事件が身近で多発。
そんな男どもに制裁を!!と作られた秘密結社がFOXFIRE。
最初は嫌がらせをした男たちに。

そこからどんどんエスカレートして犯罪の沈静化をはかる為にやっている活動がいつの間にか犯罪集団に。
完全に女の子目線なので男性は観ていて良い気持ちはしないだろう、ターゲットはほぼ男性だし。でもなんか強い力=仲間といる時わたしは無敵なんだ、怖いものはなんもないんだって調子づいてしまう気持ちも凄くわかる。十代って誰にもナメられたくなくてしなくていいことまでやって自分を守り取り繕うのに必死だから。子供扱いも嫌だし。
(わたしも十代の頃は意味もなくいきがって喧嘩ぱやく生意気で母親を困らせた過去を持つ)

ここで出てくる女の子達はそれぞれ個性的で一人一人カラーが違う。個人的にはゴルディが犯罪を楽しみ迷いもなくこなしていく姿が親近感を覚えた。リーダー格のリッグスも知的で狡猾でまさにリーダーと言った感じ。

最終的に手を出してはいけない所まで来てしまうんだけどこの後どうなったか?足を洗い卒業をしたのか味をしめてやめられなくなっていくのか。。
十代って危うい年頃だと思う。彼女達のように指導者がいなかったら崩れていくし同時に魅力的だと思う。

等身大の少女たちを映す、だから自分はこの映画が好み
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