タバスコス

インターステラーのタバスコスのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
4.0
砂嵐が舞い、食糧危機に苦しむ地球の終わりから人類を救うため、起死回生のプロジェクトが動き出す。
前半はとにかく登場人物が可哀想。
家族を置いて地球を離れることの心細さ、悲しさを冷たい宇宙の静けさが包む。
人類の最後の灯を絶やさない者たちが繋ぐ時空、時間を越えた想いの話。
後半、たとえ悪あがきだとしても、ただ愛のために、家族を、人類を救いたいというエゴを貫き通す人間讃歌にグッときた。
宇宙や未知の惑星のシーンは安定のド迫力。音響効果もシーン毎に丁寧に使われていると感じた。
任務をサポートするTARSが無機質なロボなのにめちゃくちゃ人間味があって愛せる。
星野之宣の漫画作品「2001夜物語」や、ブレードランナーのクライマックスのレプリカントの台詞にロマンを感じる人にオススメ。
Dylan Thomasの詩「穏やかな夜に身を任せるな(Do not go gentle into that good night)」が引用される。
絶望の淵に立ち、踏み留まること、最期の輝きから目をそらさないこと。強く心を打たれる。
タバスコス

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