加賀恭一郎シリーズの特番ドラマ。
地味な作品ですけれど、ここでも加賀恭一郎の活躍が素晴らしい。
殺人事件を扱っているのに、大岡裁きのようなさわやかさがありました。
シリーズを通底する加賀恭一郎をめぐるサブストーリーも面白かったです。
今回、加賀(阿部寛)は、幼女殺人事件を担当する。
幼女を殺したのは前原一家の1人息子。
初め、父親は息子を自首させようとしていたが、気が変わる。
認知症の老人を犯人にしようと工作する。
つまり、父は、息子を守るために、自分の母親を犯人に仕立てようとしたのだ。
認知症の祖母の犯行だということは、一見辻褄は合っているようにみえたため、捜査陣の大勢は祖母犯人説に傾く。
しかし、加賀恭一郎だけは真相に気づいていた。
加賀は、取調室で虚偽を認めさせるのではなく、自らが事実を話すよう仕向ける。
そして、新たな真実が明らかになる…