ブラック

グランド・ブダペスト・ホテルのブラックのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「少年とリンゴ」が、明らかにチープ😅デッサンも狂っているような…
>「少年とリンゴ」の絵は、2012年にマイケル・テーラーという画家が、エド・マンローをモデルに描きました。

その代わりに飾られた絵が、むしろエゴン・シーレで芸術的価値も高そうなのに、あのサイコ息子は叩き割ってしまう。
けれども、ここがまぁ伏線というか、スペイン風邪であっという間に次々と家族を失い、自身も亡くなるのがシーレ。
アガサと結ばれ、子どもも生まれたのに、ゼロもあっけなく、その家族を流行り病で失う。

グスタヴは、銃殺刑で亡くなり、受け継いだグランド・ブダペスト・ホテルも戦争に飲み込まれ国に取られてしまう。儚い夢のように。
アガサとの愛を確認するかのように、ホテルに宿泊するムスターファ。

軽快でテンポ良く、華々しい前半の冒険譚と打って変わり、しみじみとした懐かしさに包まれるグランド・ブダペスト・ホテル。大好きな映画の一本になりました、
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