まめだいふく

ホーンテッド・プリズンのまめだいふくのレビュー・感想・評価

ホーンテッド・プリズン(2012年製作の映画)
3.0
 ジャケットのデザインからして地雷臭ぷんぷんのホラー。で、開けてみてアサイラム製と知ってB級を確信(絶望)。

 キャンプにやってきた数人の男女のうちの一人が、墓場のそばを通るときに息を止めていなかったせいで悪霊に体を乗っ取られてしまう。やがてその墓場は、近くにあって、現在は廃墟と化した刑務所の死刑囚たちの墓場で、一人の体を乗っ取った悪霊は、超極悪殺人鬼の霊だったことがわかる。
 ……いやいやいやいや、ちょっと待て! 墓場のそばを通るときに息止めるって、何なのその今時小学生でも信じなさそうな都市伝説。しかも、歩いて通るときは息止めないでもよくて、車で通るときは息止めないとダメって、どういう理屈だよ? むしろ車の方が安全な気がするのはワシだけか? しかも終盤は、結局車関係なく、誰彼構わず悪霊に乗っ取られてるし。設定ガバガバやん。
 そもそも、廃墟となった刑務所が舞台のような邦題の割に、刑務所内のシーンはかなり少ない。しかもその中で性交する奴らまでいる始末。まあ、それ以前に、この刑務所が全く廃墟に見えないことが大問題なのだが。
 で、体を乗っ取った殺人鬼の悪霊が、なぜか執拗に目を狙うことに固執しているという謎。そしてクライマックスは霊vs霊! ……何これ?

 悪霊が次々に体をとっかえひっかえする設定は『悪魔を憐れむ歌』に似ていて悪くはないと思うので、それを活かしつつ、刑務所に閉じ込められたという展開にすれば面白くなりそうな気がしないでもないのだが。

 どうでもいいけど、キャンプ場が汚い沼地のほとりだったのが大笑い。
 
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