B級C級ディザスタームービー群に並んでいればスルーしてしまいそうなタイトルではあるが、これは中々に出来が良く拾いもの。TVムービーライクに無遠慮にエピソードを刻んで見せていくスタイルが功を奏しており、間断なく紡がれるドラマとスペクタクルに満ちたシーンの連続には手に汗握る。もっとも物語で扱われた未知の断層の存在や核を使用する解決方法など荒唐無稽さも目立つが、一つの困難に立ち向かう人々の姿には思わず胸を打たれる。まさにアメリカ版『日本沈没』といった風体だが、劇場に足を運んだリメイク作はこの作品の2年後だったか。はっきり言ってこちらの方が面白い。ズームイン・アウトを頻発するクセの強いカメラワークは減点対象。