鍋山和弥

完全なる飼育 香港情夜の鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

完全なる飼育 香港情夜(2002年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

誘拐犯と、誘拐された娘が、愛し合うようになるシリーズ、第3作目。今回は、タイトル通り、舞台は、香港。誘拐犯と、誘拐された側は、香港人と、日本人ということで、言葉が通じない。前作、前前作も、そうだが、最初は、誘拐された娘の、拒絶から始まり、最後には、愛し合う。その後、引き離される。今作の、誘拐犯と、誘拐された娘も、前作同様、偶然、愛し合ったと言えるだろう。誘拐犯は、娘に、一方的に、願望を抱き、娘は、家庭環境から、誘拐犯との、居場所に、居心地の良さを、覚える。今作の『アイ』の場合、『アイ』父親は、他の女と、駆け落ち。母親は、そのショックで、酒に溺れる。やはり、居心地のいい、家庭環境ではない。酒に溺れる、母親のいる、家庭より、誘拐犯の、家事、炊事、洗濯の方が、誘拐犯に愛されるし、居心地が、いいのだろう。結局、愛されなかった女は、他の所で、愛を求めるのだ。それが、誘拐犯だったってだけ。
鍋山和弥

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