荒野の狼

アナコンダ4の荒野の狼のレビュー・感想・評価

アナコンダ4(2009年製作の映画)
1.0
4作あるアナコンダシリーズの第4作。第3作と直接関係があり、3作の主役のクリスタル・アレンによる、前作の回想シーンなどが途中盛り込まれる。最初に、蛇が何故巨大化し、攻撃的になるかなどが解説されてあるので、前作を見なくても、本作のみで独立作品として鑑賞可能なテレビ用に作られた映画。
登場するアナコンダは、色も形状もアナコンダのそれではなく、スピードは車より速く異動し、人間を一人食べた後でも、次々に人を襲ったり、襲うだけで捕食しなかったり、水性のはずなのに舞台である東ヨーロッパの森に生息していたりと、実在感なし。銃で打たれてもびくともせず、爆破されても、すぐ再生するので、宇宙怪獣のようなもの。極端なモンスターの出現は、これを怪獣映画として見れば、受け入れられるものではあるが、いかんせん、アナコンダがCGとはとても言えないほどの出来で、アニメで作ってもこれ以下にはできないほど質が悪いので、アナコンダがらみのシーンで見るべきシーンはない。アナコンダの出来が悪いので、怖さがなく、ホラー映画とは言えない。
アナコンダシリーズの第1作は、蛇には魅力がなく、まだブレイク前のセクシーなジェニファー・ロペスと蛇より恐ろしいジョン・ヴォイドなど出演陣に魅力があったが、この本作は、主役も脇役も、悪役も魅力なし。救いなのは、時間が短いことだが、それでも映画は、時に冗漫で、早送りしたくなってしまう出来。エログロや馬鹿馬鹿しさを楽しみたいというB級映画ファンにも楽しめるシーンは皆無といってよい低予算の映画。
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