ニコ

捨てがたき人々のニコのレビュー・感想・評価

捨てがたき人々(2012年製作の映画)
3.6
不細工設定の大森南朋、顔の良さが隠しきれず、
大森南朋の表情が堪らない。
と、なってしまったので、汚れた中年男とはかけ離れていて、何をしていてもカッコ良く見えるから、本当に不細工だったら、内容が内容だけに捉え方は全然違っていたと思う。

性の描写がよく描かれていて、感情が動いていく様が皮肉と言うか、本能のサガというか。


何の為に生きているのか?
こんなゴミクズの自分。

相手に優しくしていたら最低の対応を受ける。
僕は良くしてあげているのになぜ?
限界にきて許せないから殴る。
殴った事を反省してプレゼントを渡そうとする。
怖いから近寄らないでと拒絶される。

うまくいかない。うまくいかない。

愛とは何なんだ?
勝手にやってきた愛だが、これは愛なのか?
俺は愛されているのか?

生きるってなんだ?
家族ができても、結局は答えがわからない。

家で一升瓶抱えて毎日仕事終わると酒浸りなお父さん、家族に臭いと言われ、邪険にされる。
そんな男の哀愁がチラリと見えた。

俳優陣が皆様素晴らしかった。
ニコ

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