まあ現実はそうだよね、、、というラストが良かったです。
ドライというか厳しい目線の最後で、最初からそうなるよとアデルに向けて忠告してたような作品でもありました。
アブデラティフ・ケシシュ監督は厳しい人なんでしょうね。
前半はLGBT的なテーマで引っ張ってそれはそれで面白いのですが、次第に恋愛についての普遍的なあれこれや若者として人生を模索していく様を考えさせるところにちゃんと行くので、パッと見の印象よりは割と色々な人に向けて開かれた作品でした。
ただ性描写がとにかく気合いが入ってるので、環境によってはたじろいたり気まずくなったりするかもしれませんが。
個人的に面白いのが、この作品って恋愛についてすごく哲学的に語ってるように見えるんですが、一方では単に体の相性が良くて離れられないっていうだけの下世話な話しを延々としてるだけにも見えて、この幅の広さが魅力かなと思いました。
体の相性はこの作品においては大事な要素なのでしつこいほどの性描写も必要だった気がします。
いや魅力といえば、やはり1番はアデルとエマを演じたアデル・エグザルホプロスとレア・セドゥですね。
正直、3時間あるので長いし実際長く感じる瞬間もありますが、それでもこの2人の素晴らしい演技に見えないリアルな存在感が吸引力となって飽きさせないです。
