おねぎ

グォさんの仮装大賞のおねぎのレビュー・感想・評価

グォさんの仮装大賞(2013年製作の映画)
4.5
息子に絶縁されたグォさんが老人ホームに入り、そこで仲間達と仮装大賞に挑むロードムービー。
中国制作映画はあまり観てこなかったのですが、個人的にベストムービーに入る素晴らしい映画でした。

まず、パッケージがとても良い!
仮装したおじいさんが4人、最初はコメディかと思ったのですが、心温まるヒューマンドラマでありながら、クスッと笑えるシーンも満載。(クスッどころか、まあまあ大音量で笑ってしまったシーンも多々。笑)

夢を見るのはいつでも遅くないということ。生きることの素晴らしさ。自分の人生をどう生きるか。
決して押し付けがましいことなく、そういった教訓を、美しい中国の音楽や景色を交えた描写と共に教えてくれました。

ボロボロのバスで老人ホームから大脱走、草原の中を馬達と走り抜け、皆で朝日を拝みながら用を足す。笑。
嗚呼青春はいつまでも。

「自分の親があと20年生きられるとして、その歳月は長く感じるけれど、実際一緒に過ごすのはは1年のうち正月の5,6日。そのうち1日に2〜3時間。5、6日で数時間。20年なら200時間あまり。計算すると両親と過ごせる時間は10日程しか残ってないのです。そう思うと、怖くて。」

老人ホームの院長さんの言葉がずしっと。改めて、親との時間を深く考えたことってないなぁと実感しました。
私が40、50歳になり、親がおじいちゃんおばあちゃんになった時、また観ればこの言葉の重みも変わってくるでしょうが、いま本当に大切な時間を「大切だ」と思える気持ちを、忘れないように過ごしたい、と、思い出させてくれる映画です。

そういえば、ほんとに偶然にも、今日テレビで欽ちゃんの仮装大賞やってましたね。
こんなおじいちゃんおばあちゃんが頑張ってるの見たら、間違いなく満点だー( ; ; )
おねぎ

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