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インセプションのJのネタバレレビュー・内容・結末

インセプション(2010年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

まさかここまでの作品やとは…。恐ろしすぎる。かなり難解で、付いていくのがやっとやけど、それ以上に面白すぎる。想像以上の精巧さと出来。傑作すぎた。

ハンス・ジマーの音楽と、この壮大でミステリアスな世界観と雰囲気の組み合わせが完璧。映画を観るのではなく、感じることができるレベル。

やっぱりノーランの作品と言えばこの映像技術やね。極力CGに頼らず、実写で撮影されてるからこそ、よりリアリティのある映像になってCG以上の迫力が感じられる。素晴らしすぎる。

終始ドキドキハラハラで、自分の中ではある意味ホラーやった。観てて独特な恐ろしさを感じる。観てるだけで、実際の現実世界と夢世界が分からなくなりそう。

一つ一つの描写が任務失敗からの虚無の世界に繋がる伏線なんじゃないかとハラハラで観てた。しかも、終始切れることのない緊張感の糸が見応えを倍増させてたね。色んな意味で楽しめるストーリー構成と展開。

コブが作り出した第4階層(虚無)の廃墟ビル群の世界観が好きすぎる。この階層は自分にとって原始的欲求が満たされるような世界やった。誰もいない世界なんて魅力しか感じない。

サイトー助かって良かった。あの終盤まで理解できなかった冒頭のシーンはここで回収されるのか…。

ラストが最高に良い終わり方。観てる側の判断に委ねるなんて…。恐らく、あの後トーテムは倒れて現実世界にいることが分かるんやろうけど、良い意味のモヤモヤが終わってから頭に残ってくれた。いつまでも「インセプション」を楽しめる。

コマのトーテムが欲しくなった。
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