けんこや

罪の手ざわりのけんこやのレビュー・感想・評価

罪の手ざわり(2013年製作の映画)
4.0
中国で実際に起こった事件に基づいているとのことで調べてみた。

1)山西省大峪口村猟銃殺人事件(湖文海事件)

2)重慶拳銃強盗殺人事件(周克華事件)

3)巴東受付女子刺殺事件(鄧玉嬌事件)

4)フォックスコン青年自殺事件

どの事件も中国国内ではマスメディアを連日騒がせ誰もが知っている(でも日本では誰も知らない)大事件の数々。知らずに見るよりも知ってから見た方が理解増す。どの事件も「貧富」がキーになっていて彼の地の時流の縮図を見てるかのよう。

最後チャオタオさんが自由の身なのは正当防衛となって釈放されたから。ラストの京劇シーン『罪を認めろ』と強要する閻魔が日の丸を背負っているのが国民感情的に気になってしまう。
ちなみにここで演じられてる『玉堂春』は最終的に女性が無罪になる演舞だそうです。

原題は「天注定(天の定め)」。意味深い。

ちなみにこの作品、いまだに中国国内で公開されてないってwikiに書かれてるんだけど、マジか?
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