タク

7番房の奇跡のタクのレビュー・感想・評価

7番房の奇跡(2013年製作の映画)
3.5
切ない、それでも笑える、けどやっぱり切なすぎる。
【感想】
《重いテーマでありながらもライトで見易い作品!》
知的障害者の父親が冤罪で捕まり最期は死刑宣告され死刑される物語。
こんなの、誰がどう見ようが胸くそ悪く最悪の気分になるだろうというテーマですが、作品の雰囲気は基本的には明るくコメディ要素が強い作品に仕上がってます。

けど、時折描かれる父親と娘の切なすぎる親子愛、最後の別れの瞬間、もう全てが名場面として切り抜いてもいいレベルの名シーンばかりでした✨
そして、コメディシーンとの反動で更に泣けてしまうという💧

とにかく終盤は分かりきってた展開ではあるものの、泣かずにはいられませんでした。

逆に映画の演出的には勿論良いんだけど、逆にやりすぎでは?と思いました。
穿った見方で見ればお涙頂戴場面が多くて飽き飽きするかもしれません笑

〈現在と過去のシーン展開が良い✨〉
物語冒頭では容姿端麗な美女弁護士が刑務所から出てきます。
そして、謎の怪しきおじさん達と出会い彼らを連れて法廷に出向きます。

冒頭のシーンだけでは彼女とおじさん達の関係性もさっぱりだし、何の裁判をしてるかも分からない展開で繰り広げられていきます。

しかし、物語が進むに連れて彼女の幼いころの過去と父親との思い出が語られます。

素晴らしい所が過去と現在が分かりやすくリンクするシーン。 
回想シーンだけでも泣けるのに、現在のシーンで更にその描写を強く象徴させ、回想シーンに物語の重みを更に増しています。

過去だけでのシーンだけでなく娘の今も描くのは、展開的に泣くしかないし物語の唯一の救いになっています💧

[最後に]
登場人物個性が強く、各々が輝く場面が多く非常に良かったです✨

特に父親役、娘役の2人は最高の演技をでした!

流石今でも傑作だと語られる程の作品だと思いました。

そこまで気分は沈まないし、登場人物そして何より父親と娘が明るいので、ライトで見易すくなっています!

久しぶりに映画でこんなに泣いたなぁ笑
タク

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