このレビューはネタバレを含みます
家に住めて、飯が食えて、布団で寝られる事が、どれだけ幸せなことかと思った。
自分は今まともに働いてもいないのに、親のお陰で家に住めてる。
本当に感謝しなきゃいけないし、自分ももっと頑張っていきないとなと、思った。
仕事があるって素敵なことだ。まして、仕事を選べるなんて、こんなに幸せなことはない。
生きるって、大変だけど、自分が思ってるより、もっと大変な思いをして生きてる人なんて沢山いる。自分が今どれだけ恵まれているかを忘れちゃいけないし、そこに甘んじてもいけない。
やれば何だってできる。いつだって始められる。もっとしっかり生きたい、そう思った。
今の閉塞した社会へのメッセージ性の意味で、スコアをプラス。
監督、脚本、原作の方が伝えたいのは、生々しくも、現実的にこうやって生きている人、失敗して落ちぶれる人、間違って死んでしまった人、がいるという事だとまず思う。
役者陣の手堅さ、安心感もあり、演技への違和感なく、物語に入り込めた。お陰で、現実としてこういう世界があるのだと感じられた。
世の中、自分含め弱い人が多い。
現実を受け止められず、不幸せに思ってしまってる人が多い。
自分よりももっと夢を持てず希望も持てず、ネガティブになってる人も沢山いると思う。
けど、生きてることって、やっぱりすごいんだ、って伝わってきた。
生き方はそれぞれだし、ほんとに虫みたいに這いつくばって生きてる人もいる、でもそれでも生きてる、生きられる。
今の状況に嘆いても仕方ない、生きる。まっすぐに生きる。一生懸命生きる。
とにかく、生きるんだ、と。生きていくんだと力強いメッセージを感じた。
貧困ビジネスは、今回のなかでも少し社会問題に触れた部分だと感じた。なぜその仕組みがなくならないのか、食って寝られる、明日の飯が約束される、そんな最低限の暮らしにも、安堵し甘んじてしまう心とそこに漬け込む人がいるからだ。
都内で暮らすのは大変だ、でもそんなところに縛られる必要なんてない。
楽をして生きていい、沢山働いて食べる飯は、うまい。
幸せは、小さな事から生まれてくるものだ。わからなくなったら、一度自分を、環境をリセットしたらいい。
背伸びせず、日の光を浴びて、ゆっくりまっすぐ、伸びていこう