いずぼぺ

フィフス・エステート 世界から狙われた男のいずぼぺのレビュー・感想・評価

3.6
歴史はどちらを厳しく裁くのかしら

ウィキリークスとその創設者ジュリアン・アサンジとその創生期を描く。
アサンジと決裂した元スタッフ側からの視点で進むのでホントのところってのは、誰にもわからないことだと思う。
しかし、フォースエステート(第4権力)である新聞を主体としたメディアの線引を軽く超えてきたフィフスエステート(第5権力)
の台頭は凶暴で不可避の損害は想定内で突っ走っていく。
情報を精査し分析し報道することに、伝える側の主観は入らないのか?それは真実と言えるのか?
査読されていない膨大な情報を、そのまま公開し解釈は読者で行ってもらうことに発信側の責任はあるのか?その膨大な生の情報を正確に読み解き、より良い未来のために活かす力が私達にあるのだろうか?
真実とは何なのか、なんのための真実なのか。私たちは何を求めているのか?
私たちはいったい何を知る権利を持っているのか?

先日、文化庁から公表された黒塗りの文書を見ながらこの作品のことを思い出した。

ジモ様ー!ルーピン先生!
ドクターストレンジ!
154-25