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大統領の執事の涙のLIFEのネタバレレビュー・内容・結末

大統領の執事の涙(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

実話にもとづくお話ということで評価は控えさせていただきます。

アメリカの人種差別は知っていた気になっていましたが、全然知らなかった。
こんな風に時代が変わっていったのか
こんな辛い目にあっていて
こんなに悔しく悲しい気持ちを
何十年も抑えて堪えてきたのかと
想像を絶する思いで見させていただきました。

始まりのセシルの父の亡くなり方、母の状態、街の様子は目を覆いたくなる。
そんな子供時代を経て、堪えて堪えて堪えて黒人を認めてもらえる方法を選択したセシル。
相当な覚悟がないとできない。
聞こえてくる話にも何度も反論したくなるはず。
まっすぐに堪えて、黒人の良さを伝えながら家族を守り続けてきたセシルは本当に素晴らしいです。

そして奥さんもまた素晴らしい。
家庭が崩れそうになったり、自分がつぶれそうになってもセシルを信じ続ける。
長男のルイスが父を侮辱した時、迷いもなく息子を叩きセシルへの感謝を伝えた奥さんに涙。
この家族は奥さんが繋ぎ止めている。

長男のルイスは過激なやり方で国と戦おうとする。
しかしそこにも信念があり、憎しみだけでなく良心がある。
その強さも計り知れない。

そして次男は国のために戦うという意志を貫いた。

それぞれに違う方法で活動した3人ではあったが、信念や良心、希望ある未来のために動いていたことは一緒。

もっともっと歴史を知ってから観たらもっと深く考えられるような気がしました。
私は無知すぎて、与えていただいた知識からしか考えを広げられなかったです。
それでもここまで深く感動し、心を動かされました。

他の方のレビューでもあるように、私もオバマさんが大統領になったことがこんなにも時代が変わってきた証で素晴らしいことだとは全然知らなかったです。

今後今ま以上にアメリカの人種問題は気になってニュースを見ると思います。
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