タイトル通りの、徹頭徹尾フラメンコだけの、フラメンコ好きにはこたえられないだろう映画。超絶技巧的なギター演奏、スタイリッシュなダンスのキレ、拍子が複雑なリズム、陶酔的な歌唱。観ているうちに気分が高揚してきて思わず身体が勝手にリズムを刻もうと（出来やしないけど）してしまうカッコ良さ。腰を据えて聴いたことはこれまでなかったけれどたちまち魅了されてしまった。そんな初心者でも名前は知っている100年に一人の天才ギタリスト、パコ・デ・ルシアの演奏も見られたので個人的には満足だった。ただドキュメンタリーなのでパフォーマンスには満足でも映画作品としては些か食い足りなさがあるかもしれない。撮影は何とストラーロ。
