安堵霊タラコフスキー

フラメンコ・フラメンコの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

フラメンコ・フラメンコ(2010年製作の映画)
4.5
最初この予告を見たとき、いくらなんでもカルロス・サウラはフラメンコばかり撮りすぎじゃないかとちょっと呆れもしたけど、今は逆にその強すぎる拘りに敬意すら表したくなるし、実際ヴィットリオ・ストラーロの撮影もあってかなり美しく情熱的な映像になってるから病みつきになる気持ちもわかる。

そしてドラマ主体だったり物語のある映画ばかり見ていると、演舞と演奏ばかり映したこの作品を映画と認めたがらないかもしれないが(自分もかつてそんな考えを幾許か抱いていた)、それは実に閉塞的で凝り固まった思考のように思える。