りえぞう

フラメンコ・フラメンコのりえぞうのレビュー・感想・評価

フラメンコ・フラメンコ(2010年製作の映画)
3.6
歌(カンテ)、踊り(バイレ)、ギターと手拍子(パルマ)の三位一体で表現し、アンダルシア地方に伝わる民俗芸術のフラメンコ。
フラメンコ界の新旧アーティストが集結し、「生命の旅と光」をテーマにした21幕の舞台を描くドキュメンタリー。
冒頭から魅せられました!
美男美女が歌うルンバは、男性のハスキーな声と女性の甘い声が魅力的。サラ・バラスが踊るアレグリアは情熱的でいて、しかもしなやか。何度も観返してしまう程のベストパフォーマンスでした!
ロシオ・モリーナのガロティンは煙草をふかしながらの踊りがカッコいいし、ラストのブレリア・デ・へレスではアーティスト達が順に歌っては踊り、楽しさが伝わってきます。そしてスペイン女性は美人の多いこと!その美しさにもうっとりでした✧‧˚
ギターの音色の艶やかさが好きで、パルマを叩くのは実は憧れ。複雑すぎて難しそうですが、心地良いリズムが大好きなんです。
夕暮れから月夜、夜明けへと背景が変わっていくのですが、月と太陽、雲の表現が絵画的で、光と影の表現が美しいの一言。飾られている絵画もいい。
一つのフロアで歌と踊りと音楽のステージが次々と繰り広げられるのですが、セリフも解説もなく、シンプルな演出だからこそ、フラメンコの世界を100%堪能できました。
りえぞう

りえぞう