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バチカンで逢いましょうのkeroleonのレビュー・感想・評価

バチカンで逢いましょう(2012年製作の映画)
3.6
ぽっちゃりチャーミングなドイツのおばあちゃん「オマ」。彼女の愛情深さ、パワフルさがこの物語の核!
法王に懺悔するためイタリアにやって来たオマ。言葉も通じないのにそのキャラで次々と関わるイタリアン達を虜にしていき、バイエルン料理屋さんの売れっ子シェフにまでなっちゃう。
「私を老いぼれ扱いしないで!」と、バーで踊り狂う自由なオマは最強にROCK!

そんなオマを中心とした、家族、夫婦、恋人同士、母娘…
「近しい人とのつながり」がとても繊細に描かれていて、ハッとする台詞もたくさん散りばめられてる。
オマの娘夫婦が『いつからこんな平凡な夫婦になってしまったんだろう』
『出逢った頃の君ののんきな笑顔が恋しい』
なんて言葉に、ドキリとしてしまったり。
相手と近ければ近いほど大切なものがよく見えなくなったりするけど、この映画に出てくる素直で、感情的で情熱的なオマのように、笑顔も喜怒哀楽も多めで人とつながれたらきっともっと絆を濃くしていけるんだろなぁ。
「のんきな笑顔」忘れちゃいけないな。

古都バチカンのこじんまりとした美しい景観も、とても情緒的。旅気分が味わえる♪
『ローマの休日』オマージュなのだろうシーン、特にベスパに老齢の男女2人乗りするシーンはhappyでちょっと甘酸っぱい。

2014.4.22
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