渚都

アバウト・タイム 愛おしい時間についての渚都のレビュー・感想・評価

4.3
こんなにも日常が愛せるようになる恋愛映画がこれまであっただろうか。

風変わりだけど仲良しな家族の長男として育った
なんの取り柄もない青年のティムは21歳にの誕生日に
父親からこの家の男には自分の好きな時間に戻ることができる
タイムリープの能力が備わっているということを告げられる。

驚き疑うティムだったが実際に試して観たところ
本当に過去に戻り、後悔している瞬間をやり直すことができたのだ。

この能力に味をしめたティムは彼女を作るということを目標に
タイムリープを利用していくのだった。

実家を離れ一人暮らしを始めたティムは
ある日メアリーという控えめでチャーミングな女性に出会う。

彼女と仲良くなりたいティムはタイムリープを繰り返し
見事カップルとなることができた。

その後もタイムリープ能力を使って
様々な困難を克服していくティムだったが、

あることをきっかけに過去を変えることで
今の幸せが失われることがあるということに気づき

家族に起こる不幸にはタイムリープでも不可避なものがある
ということを悟るのだった。


タイムリープというSFチックな設定と
普通で幸せな日常系ほっこりラブストーリーを巧みに組み合わせることによって
見る人の価値観をも変える作品になってると思う。

二人の人生がとってもチャーミングで
常にユーモアがある。

愛とユーモアがあればこんな困難にも2人で立ち向かっていける。

そしてなんともないような日常こそ素晴らしいということを
思い出させてくれる作品。
渚都

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