中盤まではワクワクした。イツメンが新興宗教の教祖になった、という会話の種程度だった話が、国際テロ行為にまで発展していき、止められるのは俺達だけ!物語に強制参加させられてしまう。何十年も前の曖昧な記憶の中にキーがあるのだがどうしても思い出せない、うっすらとした断片が蘇るだけ。そんな不鮮明さが不気味で楽しかったのだが、『よげんの書』と呼ばれるケンヂらが創作した絵本の内容通りに事件が起きているらしく、幸か不幸か中盤で原本を見つけてしまうのだ。今後の展開を観客に見せた上でどう立ち回るのかと思えば、そこからはチープな演出の連続で見るに堪えない。暗いし何を言っているのかもよく分からない。勿体ない。
何が目的なのか全然実態の分からないカルト教団に人がどんどん集まっていくのは面白いんだけど、今回は本当に目的が分からないパターンだった。国を物理的に破壊するために人集め、政権獲得は要らなくないか?ちゃっかり地方選圧勝しちゃってるし。
シンボルマーク自体の印象も怖いし、アップショットで音楽止まるのも怖い。小学生時代に教科書の端に100回は模写した記憶がある。ハットリくんお面も。