シネマゆっこ

花咲くころのシネマゆっこのレビュー・感想・評価

花咲くころ(2013年製作の映画)
4.9
U-NEXTで。再鑑賞。
何度見ても素晴らしい、大好きな映画。

【1992年、内戦の傷あと残るジョージア。疲れた顔でイライラしている大人たち、配給制のパン、陰険な教師、横暴な兵士・・・
14歳のエカとナティアは親友同士。ある日ナティアはボーイフレンドから護身用にと銃をプレゼントされ、それをエカに打ち明ける・・・】

2人の少女の友情と成長を描いた作品。
誘拐婚・児童婚を描写した、告発を含んだ作品でもある。

主演の2人が素晴らしい。確か2人とも映画初出演。凄すぎ。
他の子供たちもいい。みんな自然でいい演技してるな~。

印象的なシーンがたくさん。
教室~大雨~ガード下のシーンとエカの舞踏シーンは永遠。

派手な所が無く重たい映画だが、光が感じられる。
終わり方もいい。
子供たちと女性への共感に支えられた冷静な語り口と、美しい映像が印象的な特別な作品。
傑作。