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メアリーと秘密の王国のRのネタバレレビュー・内容・結末

メアリーと秘密の王国(2013年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2013年のアメリカの作品。

監督は「モンスタートラック」のクリス・ウェッジ。

あらすじ

研究者の父と暮らすため、森の奥地にある彼の家を訪ねたメアリー。だが、研究に没頭する父親にうんざりして、家を飛び出すと森の中に小さな女性が倒れているのを発見する。森の女王だという彼女から謎の花の蕾を託されたメアリーは突然体が小さくなってしまう。その後現れた女王の兵士リーフマンから、メアリーが託された「生命のつぼみ」が悪の勢力ボーガンに渡ると森が滅びると聞いたメアリーは彼らと共に森の未来を救おうと行動する。

ディズニープラスにて無作為に選んだ中から。

全くのノーマークだったんだけど、これが意外に掘り出し物だった。

お話はあらすじの通り、なんか「アーサーとミニモイのふしぎな国」とか「スパイダーウィックの謎」みたいな内容の、まぁモロファンタジーですな。

で、制作が「アイスエイジ」を作った「ブルースカイ・スタジオ」ってところ。「アイスエイジ」自体は観たことあったようななかったようなくらいの内容全然覚えていない感じなんだけど、あんまり聞いたことない製作スタジオだったから、パッケージもパッとしないし、なんか安っぽい感じなんかなーと舐めて観てたら…。

めちゃくちゃCGが美麗!!つか、すげぇ。森の青々と生い茂る感じもすごいし、光の陰影だったり、色彩に至るまで一級品で眼福もの。あと、キャラクターも「アイスエイジ」の頃とは比較にならないくらい表情豊かに進化している感じでリアルだった。

で、それは小人(人間体)だけに限らず、「変な」部分までめちゃくちゃリアルで、例えば今作小人以外にも植物が擬人化していたりするんだけど、劇中でコメディリリーフ的に登場するナメクジとカタツムリまでめちゃくちゃリアルでなんかグロい!!

どうリアルかってぇと粘液でペタペタしてる感じも、そうなんだけど、あの独特の「襞」っていうのかな?ナメクジをすげぇ間近で見るとわかる焦茶のシワシワの部分を実に上手く再現していて、すげぇキモかった。

キャラクターもキモいんだよな。目を引っ込めて別の生き物みたいに茶化したり、カタツムリと一緒になって「ニュートンのゆりかご」みたいにしてきたりといちいち気持ち悪い笑。

あと、出落ちキャラで「ミバエ」が出てくるんだけど、時間の経過が早すぎてすぐに寿命を迎えちゃうのをギャグにして、会話している最中に老いて死んじゃうんだけど、誰が子ども向けのファンタジーでハエが白目剥いて死ぬところみたいんだw?そこリアルじゃなくていいよ!と笑ってしまった。

お話的には主人公エミリーが小人たちと出会い、悪側のボーガンたちと戦う話になっていくんだけど、小人を長年追ってて家庭を顧みなかった、もろスパイダーウィックそのまんまなキャラのお父さんとの分かち合いも同時並行に描きつつ、終盤では大群対大群の結構壮大なスケールで描いていて、子どもでも退屈せずに観れるんじゃないでしょうか?

ただ、男側の主人公でノッドってやつがいるんだけど、こいつがただのナンパ野郎過ぎてイラつく。普通にリーフマンだけで良かったのでは?

まぁ、でもトータルで観るとすごくよくできた作品でパッケージに騙されずに一見する価値はあると思います。
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