3センチメートルの宇宙人

思春の森の3センチメートルの宇宙人のレビュー・感想・評価

思春の森(1977年製作の映画)
3.3
当時12歳の少女たちの局部を写すなどの児童ポルノ及び動物虐待などで発禁や上映中止、販売で逮捕されるなどが起きた問題作。
出演者の少女は、大人になって実母を起訴しているガチアウトな映画。
無修正版をありがたいことに日本語字幕で鑑賞。

森の中で夏を過ごす少年1人と少女2人の、思春期の子供ゆえの善悪の境界線が曖昧な危うさ、残酷な性的イジメや加減を知らぬ性行為。
子供の世界は大人から見るよりも遥かに辛辣な世界で、少し踏み外したり、秩序が崩壊すると、二度と帰ってこれなくなる。
その不安定な脆さはすぐに壊れてしまう恐れがある。

性描写を見てなんとも思わないのはきっと我が国では小学生に扮したロリAVが蔓延ってるからだと思うね。良くないね。

性描写よりイジメのシーンが不快。
しかもこの少年はジャンユスターシュの『ぼくの小さな恋人たち』の主役の少年。作品の雰囲気などはわりと似てるかも。数年経ってるから本作ではひょろ長くなっててちょっとキモいし、嫌ってほどに、うな垂れたペニスを見せられる。

本作の醍醐味(?)は12歳少女の性的描写だと思うんだが、日本版は全て大きなボカシがかかってるらしく、かくれんぼ後の性行為のシーンが1分半削除されてるんだとか。
モロ見えのシーンのとこっすね。

正直成人してたとしても際どいアングルが多くて、明らかに撮影時に無知な少女相手だからと際どく撮ってる感じがした。
ワレメは常に見えてるし、バックから撮ってるシーンに至っては股間のあいだから盛りマンが見えている。あかんやろ。

まあでも単純に映画としてもそこそこ好きな部類だった。ずっと観たかったから最高の状態で観れて大満足。