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チョコレートドーナツのakiyoshiのネタバレレビュー・内容・結末

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

今ならもう一歩進んでハッピーエンドで終わるテーマだが、2012年当時の世界の感覚ではまだ、悲劇でしかマジョリティに受け入れられない部分もあったかもしれませんね。
自身が同性愛者でもあるということを隠し、差別に迎合し、恥を感じてすらいるポール、知的障害への偏見を見せるルディの同僚など、自身が差別される属性であっても偏見や差別から自由になれない描写がリアルです。
ルディは自身の生い立ちをマルコに重ねたのかなと思う部分もしばしばあって、愛情の奥になんとも寂しげな切ない表情を浮かべるキュートなアラン・カミングの演技が印象的。原文タイトルでもあるラストの歌の「Any Day Now」の一節には、絞り出すような迫力がありました。
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