あかねちん

チョコレートドーナツのあかねちんのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.0
ラストのルディの力溢れる歌声には感動し、涙が止まらなかった...

舞台はウエスト・ハリウッド。
観る前はゲイとダウン症という二つのポイントを持つ映画なのかなと思っていたが、ほぼゲイカップルが子供を引き取る上での葛藤や差別がメインでマルコの症状については母親には見捨てら心に傷は追ってはいたが、大きく取り上げられることはなく、むしろルディたちに引き取られたマルコは本当に幸せそうで、その幸せそうな笑顔にまた感動させられた。

ゲイをメインに扱った映画は結構あるけど、今までみてきたもののほとんどが陽気なテンポのものが多かったので、心を振るわされたのは「MILK」以来かも。

法の下に平等なんてないし、事務的にこなしていく様には理想と現実の差を感じたが、それにも負けたくないと抗うルディの姿は本当に印象的だった。理想を持ちながらも周りの目を気にするポールが側にいただけに余計にそう見えた気がする。

ウエスト・ハリウッドはゲイや同性愛者の多い街で、高校生の時にそこで男の人たちどうしが手を繋いで歩いてるのを初めてみたときの衝撃を思い出した。そういう光景を思い出し、1970年代のこの映画を観て当時よりかは社会環境が良くなってて欲しいなあと思った。

そしてドラッグクイーンはやっぱり口パクで歌うのねw久々にプリシラ観たい。
あかねちん

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