haluca

チョコレートドーナツのhalucaのネタバレレビュー・内容・結末

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

観終わったあと、しばらく呆然。
97分という短い映画だったけど、中身が物凄く濃くて、訴えかけてくるものが重かった。
自分の期待を超える映画だった。
これを見た人が、偏見のない世の中にしていこう!と思ったらいいなと思った。(もちろん私も含めて)

ゲイのカップルがダウン症の子を引き取るというお話。
ルディは最初からお母さんの雰囲気が出ていたけど、マルコを引き取ったあとは、ますますお母さんの風貌というか、マルコを見つめる瞳が愛情で溢れていて、心が温まった。実の親子でなくても、両親が2人とも男性でも、家庭としては他となんら変わらないと思った。
70年代でゲイであることを公表することは、どれだけ偏見をもたれることか。それを考えると涙が出てくる。
最初は隠していたルディとポールだけど、最終的にはマルコのために立ち上がって闘う姿は、子を想う親の姿そのものだった。
後半、不利な方向にしか進まない裁判のシーンに怒りが沸いた。。そしてマルコの母親!!なんて無責任なんだ。。一番むかついた。
最後にポールが各所に送った手紙を読み上げるシーンはまさかの展開にびっくりした。悲しくて、切なくて、裁判とか母親を思い出してまたむかついて・・・
あの手紙を読んだ人たちはどう思っただろうか。変わるきっかけになったらいいけど。
いろんな感情が混ざったラストだった。
そしてそれにぴったり合うルディの歌。素晴らしかった!
haluca

haluca