ヒロさん

我が家のおバカで愛しいアニキのヒロさんのレビュー・感想・評価

3.5
6/12に公開される「15年後のラブソング」で監督を務めたジェシー・ペレッツの前作で日本では劇場未公開の作品ではあるもの、インディペンデント映画の祭典「サンダンス映画祭」にて上映された高評価を得た作品である🎉
題名からして低欲さ全開のアメリカンコメディ臭がプンプンするが、心温まるハートフルなヒューマンコメディに仕上がっている。実際に自分も見る前はバカにしていたが、これにはいい意味で裏切られた😊
主人公を演じるネッド(ポール・ラッド)は真面目な性格で恋人と共に農場で働く愛犬を愛する男。ある日、”真面目”であるが故に逮捕されてしまい職と恋人、愛犬を失ったことをきっかけに実家へ帰り、妹達の仕事の手伝いをして生計を立てようとするが、”いい人”であるが故にいつも周囲の人を振り回していくトラブルメーカーである彼だが、彼の善意が時に人を救っていくヒューマンコメディ。
「こんな人いるわけないだろ!」って思った人もそう少なくはないはず。でも、実際にこの映画を見ると「実際にこんな人いそう!」「こんな人いた!」「共感できる!」って何故かリアリティを感じてしまう人も少なからずいるなず。多少めんどくさいと感じるもの、可愛げがあり性格がよく人懐っこい...思い当たる節がある方もない方も是非この映画をオススメします!
主演のポール・ラッドは後にアントマンでヒーローを演じるのですが、この真面目で純粋な心を持ったこのアニキのほうがヒーローっぽく見えてくるのは自分だけなのだろうか...?(そもそも、アントマンはダメ男で前職は泥棒だからな)
この物騒な世の中、勇気をもらえる作品でした。純粋な心は世界を救いますね。実際は違うかもしれませんが...
ヒロさん

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