なんでしょうか。昭和の人情ドラマを観た様な。ほっこり感。作品のカラーが福ちゃん演じる大島さんの優しい色で染まりきってる感じがする。
大島さんて、こんな演技上手いんやぁ〜ってのがデカい。笑った顔が何より素敵で、人を幸せにする和ます力がある笑顔。"男はつらいよ"を長年観て育った僕としては、NEXT虎さんは大島さんなんじゃ…。とか感じちゃったりも。受ける印象は虎さんよりも、もっと柔和だけど。人への熱く温かい優しさと、粋な感じがとっても魅力的。それと、人に優し過ぎる故の弱さもしっかり表現されている。
ヒロイン役のあさみちゃんもホンマにええわん。若い頃からキツめの役が似合ってはったけど。年齢とともに、人に受け入れられやすい棘味に変わってきたのかなぁと。昔からそうやけど、あの気の強そうなお顔立ちが好っきゃわん。やさぐれ感を演じるのも上手いのよん。
秋の味覚の様なほっこり感、ほっくり感が心地よい作品。
カレー変態マンのくだりとかは、ちょっと攻め過ぎっしょ。と思ったりもするけど、トータルで観たら結構いいスパイスになってるよねぇ。
総じて、俳優さんの素材の魅力が活かされていてナチュラルに演出されていた気がするよねん。
優しさには優しさを。辛く当られたとしても、それなりの優しさを。
福は待つのではなく、自ら招き入れるモノなのかもしれませんね。
福福荘で福ちゃんと暮らしてみたくなる作品。
Cast(役者·キャラ) 4.5
Story(物語) 3.5
Architecture(構成) 3.5
Picture(画) 4.5
Acoustic (音) 3
22-460