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白鯨との闘いのつるぴのレビュー・感想・評価

白鯨との闘い(2015年製作の映画)
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2023/01/17

伝説の白鯨に遭遇した捕鯨船の乗組員たち。巨大クジラとの死闘。そして生き延びるために男たちが下した“究極の決断”とは!?捕鯨船エセックス号をめぐる衝撃の実話!

1850年、アメリカのナンタケット島。小説家のハーマン・メルビル(ベン・ウィショー)は、30年前に沈没した捕鯨船エセックス号の生き残りであるトーマス・ニカーソン(ブレンダン・グリーソン)を訪ねる。メルビルは、沈没事件を語ってもらおうとするが、ニカーソンはなかなか話そうとしない。だが、妻の説得もあり、少しずつ30年前の壮絶な真実を語り出す。30年前、鯨油取引のもたらす富に沸いていたナンタケット島で、まだ少年だったニカーソンは、初めて捕鯨船エセックス号に乗船した。船長は、経験は浅いが名家出身のジョージ・ポラード(ベンジャミン・ウォーカー)。ベテラン船乗りのオーウェン・チェイス(クリス・ヘムズワース)は、今回こそは船長になれると思っていたが、ポラードにその座を奪われ、一等航海士として乗船していた。航海の途中、一行は物資を調達するために寄港した地で他の船の船員と出会い、何百頭にも及ぶ鯨がいる海域があるという情報を得る。しかし、そこには悪魔のように巨大な白鯨がいて、既に何人もの船員らが命を落としているという。1年以上の航海でなかなか鯨油を集められないことに焦っていたチェイスとジョージは、その海域へ行くことを決断する。だが、彼らを待ち受けていたのは、想像を絶する過酷な運命だった...。


未知なるものを知る術を果たして人間は持っているのだろうか?クジラの油を燃料として、街がそれまでに無いほど明るく照らされるようになり、鯨油は世界的に需要が高ぶった。船乗りたちは青く広がる未知の世界のはるか遠くまで、乗り出して行った。だが、私たちは海の深さもどんな生き物が待ち受けているのかも知らない。怪物は本当にいるのか?それとも、海の暗黒の秘密を信じさせるための作り話なのか?


マサチューセッツ州
ナンタケット島 1850年2月


その疑問にいても立ってもいられなくなり、あなたにお会いしたくて、再び筆をとりました。私が執筆しようとしている小説に役立つ話が聞けると思ったからです。その小説の題名は“白鯨”。考え直していただけると良いのですが。未知なるものを私の想像力が求めて止まないのです。そして、私を悩まし続けるのは、未知なるものを知る術を人間は持っているのかということです。真心を込めて、ハーマン・メルビル。


トーマス・ニカーソンに会いに行く。
魂が救われるためには誰かに話して欲しいと、奥さんが説得する。


エセックス号は2人の男の物語。

チェイスは、船長ではなく、一等航海士として。

マシュー・ジョイ(キリアン・マーフィ)と再会。お酒はやめた。

帆が開かなくてチェイスが自ら開きに行く。

訓練をする。

トーマスが船酔い。それに気付いて声をかけるチェイス。甲板に来させて、脚を持って落としかける。

雲が迫っていた。それを船長に伝えるが、聞かずにそのまま突き進む。嵐の中へ。しかも、それをチェイスのせいにした。

小舟を漕いで、鯨って捕るんだ。
しかも、手で直接モリを刺す。ロープ画残り数十mのところで、

トーマスは小さいからって、クジラの頭の中に入れられる。
悪魔のケツの穴より臭ぇからってハーブをくれる。

からの、船が壊れて、ボートで移動することに。そんな時、ヘンリーがチェイスに銃を向ける。

マシューが頭を打つ。
〝どうせ死ぬのに水の無駄遣いだ。〟
酷い男だ。

絶望しかけていたが、陸が見える。
みんなで漕ぎ始めたら、船を壊した鯨が襲ってきた。ボートはバラバラ。陸にたどり着くが、無人島。

数名の仲間とマシューは出発する。
だが、3隻のボートははぐれてしまう。

仲間の1人が死んだ。葬ろうとしたが、〝船乗りは生き延びるために役立つものを捨てたりはしない。〟

心を決め、遺体を切り分けた。内臓を取り除き、手足を胴体から切り離した。そして、肉を骨から削ぎとった。それが終わると、遺体の残りを縫い合わせた。できるだけ丁寧に。そして、海へ流した。最初に心臓を食べた。

ずっと秘密にしてきた。

それを聞いても、愛してくれるか。

クジで誰が死ぬか決める。船長に決まるが、銃を渡されたマシューは、自分を撃った。

その後、チェイスと船長のぼーとが再会。そこへ、鯨が。だが、チェイスは殺さなかった。

チリで救出された。
エセックス号が沈んでから90日後。
服も食べ物を貰った。最初は喉を通らなかった。家までの航海はさらに3ヶ月かかった。


ナンタケット湾
1821年6月11日


街中の人がわしらを見に出て来たように思われた。だが、喜ぶ声はなく、沈黙があるだけだった。彼らにとってわしらは幻が幽霊にみえたようだった。わしらは生きのびた経緯を誰にも話さなかったが、どうやって飢えをしのいだかを知られているような気がした。好奇心で見に来ただけの連中さ。

奥さんが子どもと迎えに来てくれた。

船舶会社に呼び止められて、今後どうするか話し合う。だが、一部は公開しないと。座礁して、溺れて死んだことにしろと。

〝金のために嘘をつけと?〟
〝現実的に考えてくれと頼んでいるんだ。〟


最後に彼を見た時、彼にかけるべき言葉が見つからなかった。その言葉はないのかもしれない。

〝俺はファルマスに行きます。それからそのあなたと船に乗れて光栄でした。〟
〝俺の方こそ光栄だった。〟

ネックレスを渡して、去っていった。

ジョージ・ポラードが調書に呼ばれた。ナンタケットの有力者が集まっていた。形だけの調書だった。まるで、オーウェン・チェイスが喋っているかのように、真実が語られた。船長の心は晴れた。だが、聴聞会は事実を隠した。彼はまた海へでた。白い鯨を探して。だが、見つからなかった。そして、船はハワイ沖で座礁。二度目の不運にあい彼は海を諦めた。

オーウェン・チェイスは約束通り、仲間を残してきた島へ戻った。ジョイは死んでいたが、後の3人は奇跡的に生き延びていた。

家族の元へ戻りベッドフォードへ移った。新しい人生だ。商船の船長となり誰にも縛られずに航海した。


今夜得たのは構想ではないようです!
と言うと?
あなたは別のものをくれた。
何をだ?
たとえ危険があっても、飛び込んでいく勇気です。

今夜話したものは全て君の本に書かれるのか?
あくまでも小説ですよ。事実を基にしますが、全部を書く必要はないと思います。

そして、帰って行く。

地面から油が出た話をして、別れる。
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