ゴリラ

恋愛の温度のゴリラのネタバレレビュー・内容・結末

恋愛の温度(2012年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

主人公たちの言葉をそのまま借りるのであれば“別れて寄りを戻してまた別れる”というラブコメ映画

ロマンス要素は殆どなく、1組のカップルのどこにでもあるようなあるありふれた恋愛なんだけど非常にリアル…
う~む、これは美男美女のロマンス目当てに観た人は拍子抜けしてしまうだろうな…

とりあえずラブコメのコメディ部分がとても好みだった。前半の別れた二人の下らない復讐合戦は声だして笑った
キム・ミニのストーカーっぷりや、イ・ミンギのキレっぷりと二人とも、おいおいと思うようなやり過ぎな部分には引いたが、映画のなかで突っ込みが入るのでバランスがとれてる

中盤で別れたカップルが寄りを戻す確率は80%以上だが、そのうちうまくいくのは僅か3%というが、映画のトーン的にこりゃうまくいかないんだろうなぁという予感しかしなかった…
寄りを戻した後はケンカをしないようにお互い気を使い合うのだが、キム・ミニのセリフどうり“薄氷の上を歩いている”感じで今にも壊れそう

お互い浮気をしたわけでもなく、しっかりぶつかり合った上で反省もして気を使い合って“努力を重ねても”結局結ばれなかった二人…なんとも生々しく苦い…
遊園地のベンチで雨が上がったあと、『私たち頑張ったよね』と静に励ましあう二人…
「二人ともお疲れ様」と言いたくなった

お互いの傷が癒えてもう過去を振り返ることがなくなった二人が、互いを知る古い友人として再び食事をしに行くラストにほんの少しだけほっこりした
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