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オープン・グレイブ ー感染ーのkuuのレビュー・感想・評価

3.3
『オープン・グレイヴ-感染-』
原題 Open Grave 映倫区分 G
製作年 2013年。上映時間 102分。
劇場公開日 2014年6月14日。
感染者を凶暴化させるウィルスが蔓延する世界を舞台に、記憶を失った6人の男女の運命を描いたスリラー。
主演は個性派俳優シャルト・コプリー。

死体だらけの穴の中で目覚めた男は記憶をなくしており、自分の名前すらわからない。
謎のアジア人女性が投げ入れたロープで穴から脱出した男は、近くに建物があるのを発見する。
そこには先ほどのアジア人女性と3人の男、1人の女がいたが、彼らも一様に記憶を失っていた。
アジア人女性だけは唯一、何かを知っているようだが、英語を話せずコミュニケーションをとることができない。
やがて、森の中にある小さな小屋にたどり着いた彼らは、そこでウィルスに感染した中年女性を発見。謎が深まっていく中、6人は互いへの警戒心を募らせていく。

今作品は、筋書きについてはできるだけ避けつつ感想を書いてきます。
実際、ご視聴のさいにアレコレと知らない方が楽しめる作品やと思いますので。
ストーリーには謎が多い。
上映時間のほとんどは登場人物以上のことはわからない。
それは、こないなジャンルには時には良く働くこともある。
デヴィッド・リンチか何かのようなイライラ感・ミステリアスさはなく、第3幕で見返りがある。
ただ、小生の理解力不足が原因やとは思うが、最後にはまだ曖昧な点がいくつかあった。
でもまぁ、やや独創性に欠ける設定と、極端にやり過ぎのジャンルに突入しているように見えることを考慮すると、より印象的で何が起こるかわからなかった。
でも、それを知っても騙されたとは思わなかったし、完璧ではなかったが、いい意味でも(完璧すぎると偽物/無意味になるのに対して、傷のひとつやふたつは識別可能であるためにより良くなるように)個人的には面白い作品でした。
そして、膝を叩くほどの結末ではないが、最後にはいい気分になった。
キャストはコプリーを除いてほとんどの俳優が無名だが、案外巧みな仕事をしていた。
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