率直な感想を言えば、このお話の「真相」にはやや強引な印象を受けた。
観終わった後には乱暴な展開や、説明不足から生じる疑問が多々残るのも事実。
森の中に散乱する異様な状態の遺体の数々と、孤立状態にある彼等を襲う謎の集団、記憶が途切れた彼らの素性。
これら「ミステリー」と「サスペンス」と「ホラー」な要素が取り揃えられてはいるのだが、そのブレンドが巧くいっているのかと問われれば、″否″と言わざるを得ない。
それでも、一定の範囲で楽しむことができたのは本作のアプローチが至ってシリアスに作られていたからだと思う。