マツモトタクシー

黄金のメロディ マッスル・ショールズのマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

5.0
グレッグ・フレディ・キャマリア監督作品


差別が根強いアラバマ州
古い時代には黒人の子供は白人の同級生と話す時はミスターと付けていた🥺
街を流れるテネシー川は昔から色々と逸話がありインディアン達はヌナセー(歌う川)と呼んでいた

その川のほとりにある小さな街マッスル・ショールズそこにあるフェイム・スタジオ
その小さな田舎街の音楽スタジオから世界的に大ヒットした数々の名曲が生まれている
創設者であるリック・ホールを中心に何故音楽の聖地とまで呼ばれる様になったかを紐解いていくドキュメンタリー

ストーンズのキース・リチャーズを始め数々のミュージシャンのインタビューも収録

「You Better Move On」やウィルソン・ピケットの「ダンス天国」を録音

そのヒットから注目される様になりアレサ・フランクリン、デュアン・オールマン、ストーンズ等が訪れる様になる


因みに兄デュアン・オールマンはタージ・マハルのGtだったジェシー・ディヴィス(彼もインディアンの血を受け継いでいる)の演奏を参考に薬の瓶でスライドギターを習得したと弟グレックは語る
その時の薬瓶はこれだよと出してきた時は鳥肌🎸

長年デュアンのソロ・アルバムにウィルソン・ピケットのビートルズのカバー「ヘイ・ジュード」が入っておりどの様な経緯で一緒に演奏する様になったのかずっと不思議だったがここのスタジオで録音したんだと知って長年の謎が解けた😁🎙️

この後オールマン兄弟はオールマン・マン・ブラザース・バンドを結成し人気バンドとなる
日本の大事マン・ブラザースはここからバンド名を頂いてます😁

ローリング・ストーンズは今でもライブで演奏される「ワイルド・ホース」「ブラウン・シュガー」をここで収録

レーナード・スキナードはアラバマ州歌とも云われる「スイート・ホーム・アラバマ」を録音

因みにこの作品では彼らのライブ映像があり何とニール・ヤングのTシャツを着ていて爆笑😆😆😆嫌がらせだね😆

中心メンバーのバン・ザント兄弟はそれぞれの38スペシャル、バン・ザントというバンドでも成功している

スティーヴ・ウィンウッドはトラフィック時代に録音🎙️

中々高評価だなと思っていたら最後にマツタクの大好きなボブ・シーガーも録音していたとか😍💕なので満点にしました💯😁


ファンキーな音楽は黒人でないと作れないという定説があり先輩達にもそう聞かされてきましたが今回のスタジオのメンバーやオーティス・レディングのバックメンバー等は白人も多くて一概にもそうとはいえず改めて何事も肌の色で決めてはイカンと思い直しました🎵

因みにオーティスのバック・メンバーは後に「ブルース・ブラザース」のバックでも演奏していて映画にも登場
忌野清志郎さんともアルバムを作っております☺️💿



リック・ホールは全盛期には映画「セッション」ばりにワンマンだったのでそれ故に名曲も多く輩出できたんだろうけど付いていっていたスタジオミュージシャン達が揃って辞めてしまい別のスタジオを作って活動を始めしまう
その為に長い間お互いに溝があったようだが今回のドキュメンタリーで再開
水に流したようでホッとする

最後にリック・ホールは
「年を重ねるのはいいもんだ」と一言

僕もこう云えるようになりたいなぁ😀