風来のリヨナ

オキュラス 怨霊鏡の風来のリヨナのレビュー・感想・評価

オキュラス 怨霊鏡(2013年製作の映画)
4.5
幻術なのか。

無事、退院の許可が下りた青年を出迎えてくれたのは姉。11年前、彼ら家族に起きた事件で弟くんが捕まり、精神病院行きになった様子。父が拷問の末に母を殺害、その父を射殺といった凄惨さなんだけど、その真実は越してきた時に買ったアンティークの”鏡”によるもの。姉弟以外は鏡のヤバさを知らない。

再会を果たした姉弟は、弟が入院中に姉が突き止めた例の”鏡”を破壊すべく。かつて事件の起きた我が家に搬入。監視カメラや諸々の機材も設置し、証拠を抑える体制も万全って形で”鏡”の魔力の検証と破壊に臨むんだけど、早速”鏡”パワーで現場は混沌を極めていき…みたいな。



上質〜。中盤からの過去と現在が混在して動く画がかなり面白い。最初こそ「これ勝てるよ」ってムードなんだけど、”鏡”が力を発揮し始めてからの(これ無理じゃん)感が凄い。

幻術に次ぐ幻術の嵐で、しかも当人はもう全く気付けない。家電も見てるものも支配される。無理。

個人的に気に入ったのは、カメラ越しの風景と見てるものの齟齬と、絞め落とされてぐったりな母のえっちさと、電球もぐもぐお姉ちゃんのえっちさです。
風来のリヨナ

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