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FRANK ーフランクーのakiyoshiのレビュー・感想・評価

FRANK ーフランクー(2014年製作の映画)
4.5
精神障がいをもつひとの描写が若干ステレオタイプで好きではないところがあります。ただ、新人ライブの直前、緊張と興奮でパニックになり、おかしくなる前のフランクの雰囲気はよくとらえてると思います。
才能がないことに気づきたくなく、みっともなくしがみつくのも創作の苦しみでしょう。フランクの被り物が喜劇的で和らげてくれますが、コメディではなく、夢破れる苦い青春映画。
サークルクラッシャーは日本のフィクションだとなぜかよく女性があてられますが、実際はこういう……ジョンみたく悪意のない、商業主義とかエゴとか自己顕示欲を強くもったメンバーが壊しちゃうことが多いんじゃないかなー。ジョンもあがいてただけで悪いわけではないのですが……。
フランクの前で初めてジョンが自作の曲を披露するシーン、重要な発表会・プレゼンなどの前日に見る悪夢とよく似ていて、私自身が内心恐れていることなので、ひどく共感性羞恥を誘って辛くて見ていられなかった。
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