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ザ・ベイの消費者のレビュー・感想・評価

ザ・ベイ(2012年製作の映画)
2.9
・ジャンル
モキュメンタリーホラー/ファウンドフッテージ/POV/パニック/パンデミック

・あらすじ
2009年7月4日、独立記念日に沸くメリーランド州の港町クラレッジでそれは起こった
膨大な数の魚や鳥の原因不明の死に始まり、住民達の体は糜爛に覆い尽くされ、更には体が引き裂かれ舌を失った遺体までもが発見されていく
当時、大学生だったドナは毎年の恒例行事としてその場に訪れ仲間達と共に自らのブログでパーティーのリポートをしていたが事態の激化と共に状況を追う事に
やがて全ては突如として海に発生した寄生虫が元凶と判明
しかしそれから3年間に渡り情報は封殺され続けてきた
この映像は彼女達の撮影した物を軸に各所から集めた映像をまとめた一連の事態の記録である…

・感想
POV/ファウンドフッテージ/モキュメンタリー強化月間DAY-2
こちらも昨日鑑賞した「レイク・マンゴー」と同様に海外サイト等で度々見かけた作品なので鑑賞

POVのファウンドフッテージを多用したモキュメンタリー作品ならではの生々しさは悪くなかった
罹患者の体を覆う糜爛や流血、手術により切除された脚、街中に溢れかえる遺体、舌を失った罹患者の言葉にならない呻き声などもちゃんと不快で良い
ただ映画として観ると事態の真相が発覚してから状況の悪化こそ見られるものの話がずっと膠着したままなので段々と飽きてきてしまうのが惜しかった
罹患者の描写が良いからこそもっと激しい地獄絵図や惨劇のエスカレート、権力者達の隠蔽などを克明に描いて欲しかったところ

また元大学生リポーターの生還者ドナが軸とされた内容なのに主人公と言うには彼女の影が薄く視点が散らばり過ぎていた点もまとまりが悪く微妙
それすらもファウンドフッテージのリアルさだと考える事も出来なくもないけど彼女へのビデオ通話による取材から話が始まるモキュメンタリーな訳だからもっと構成を凝った物にしても良かったんじゃないかなぁ、と…
あと不快描写やゴア描写は良いと言っても何せパターンも量もやや不足気味だったのでそこも出し惜しみせずとことん気持ち悪くしてくれていたらまだマシだったかも
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