単独無寄港で
世界一周を目指す
過酷なヨットレースに
負傷した友人の代役として
参加することになったヤン
初出場ながら好調な
滑り出しを見せていた
途中、損傷したボードを
修理するため
カナリア諸島沖に停泊
再びレースへと戻るが
ヨットには見知らぬ少年が
潜り込んでいた
一人参加が規則であるため
誰かが乗っていると失格となってしまう
ヤンは凄く真面目で優しい男
見付けた時点で、ヨットから
放り出す事だってできただろうに
順位が落ちたとしても
何処かの島で下ろそうとする
まぁ、想定外のハプニングが起こり
上手く行かないのが映画の鉄則!
少年を下ろすことができない上
他の参加者とチームの仲間に
見付からないよう心を配る
少年は病気になるし
一人分の食事を二人で
分けないといけない
神経はすり減らされる…
そんな過酷なレースの中
少しずつ、少年と心通わせてゆく
ヨットレースは上位に付けて
優勝できるのか?
いや、少年を乗せていたら
失格だろう…
仲間は理解してくれるだろうか
色んな不安材料を乗せ
沢山の脱落者を横目に
ヨットはゴールへと突き進んでゆく
こんな過酷なレースに
なぜ出ようなんて思うんだろう
お金も労力も掛かるだけなのに、と
いつも思ってしまう、わたくし…
