フランスに移住してきて間もない子どもたちが学ぶ「適応」クラス。11才から15才まで、20国籍24人。
宗教も文化もいろいろ。もちろん、性格も。おとなしそうな子もいれば、はっきりと思ったことを口にする子、時に感情を爆発させる子。どの子も愛おしく思えてくる。
移住してきた理由もいろいろ。人は、本当にいろいろな理由で、故郷を離れ、国境を越えるのだと、改めて教えられた。
フランス語会話の練習のために、それぞれの宝物を紹介する授業。コーランや聖書を持ってきた子がいたことから、宗教の話題になる。私は、小中高と公立で、授業の中で宗教について聞いた記憶が全くない。だから、中学生の子どもたちが宗教について思っていることを話し合う様子が、とても新鮮に感じた。
様々な事情を抱える、個性豊かなこどもたち。だけど、皆、フランスで、「外国人」であることによる連帯感もある。一人一人に寄り添い、クラスをまとめていく、先生がとても素敵だ。
子どもたちの葛藤に心動かされ、いろいろと教えられたドキュメンタリー。