otom

雪夫人絵図のotomのレビュー・感想・評価

雪夫人絵図(1950年製作の映画)
5.0
相手の心を計りきれないが故の人生のままならなさ。やりたい放題の柳永ニ郎にいぢめられ、能面の下で悦ぶ旧華族役の木暮実千代。を、どうにもできない現代イ⚪︎ポ系男子役な旧華族の本物ボンスケ上原謙(美男過ぎ)。と、お手伝い立場から見守る旧華族な本物お嬢な久我美子の図。もはやそう云うプレイな領域で新東宝っぽい。そんな事してるうちに子飼いの山村聰に全てをかっさらわれる没落貴族モノって事で、人間は表面だけじゃホント分からんなってのが隅から隅まで実に良く描かれている。熱海の別荘に雲がかかる芦ノ湖にとロケーションも素晴らしい。
otom

otom