JIZE

サムライフのJIZEのレビュー・感想・評価

サムライフ(2014年製作の映画)
2.0
野暮な青春サクセス単調劇!!綺麗事や押し売り箇所も夢を叶える為の糧!!若手俳優勢の熱き魂作!!努力を惜しまなければ夢は叶う泥臭い古風な青春映画。タイトル由来"サムライフ=サムライ(侍)+ライフ(生活)"も実に単純。要は人生の険しき岐路に佇み将来に希望を見出す若者たちの野暮な激アツ奮闘記。駆け出しの生命が集約し努力を対価に夢を叶える事を単純明快な題材で丁寧に起伏部を描く低予算ながらも邦画視点で誠実な作品に思えた。現代社会の荒波に対し生きる意義を奔走気味に映し出しクライマックスの演説場面がまさに努力が実る証明かつ集大成場面。お涙頂戴感はラストに向け爆走気味に加速し否めませんが。

ただ,就業5年で前職の教師を辞職しショットバー開業や自伝本の自費出版など様々な方法で資金集めに奔走し理想の学校作る夢というそこ迄の膨大な道のりを決意した主人公の推移に若さ故の熱血心や興味本位のみで激走してる風にしか画面内で受け取れず私自身は主役が夢(民間教育施設の設立)に向かい奔走する俯瞰的な箇所以外,非常に入り込み辛い野暮な難作に思えた。一歩間違えれば主人公たちの単的な自慢話に方向転換し得ない非現実設定を上手く教育という善意義的な指標に着地させた事で高飛車感や皮肉感は回避されたように思うが。余計なエンタメ性がほぼ抑制され直球勝負な為,映画という名の分厚い学習教材。この種のジャンルに興味がある方は優しい目線で彼等の奮闘記を,お勧めです。
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