えりみ

フューリーのえりみのレビュー・感想・評価

フューリー(2014年製作の映画)
4.5
公開当時劇場で。
ブラックホーク・ダウンのアパッチ、
プライベート・ライアンのノルマンディ上陸戦、
ああいうとてつもない臨場感・迫力を今度は戦車戦で再現してくれるんや!
とアクションを期待して観に行ったら、
「戦争にええことも楽しいことも何~にもありませんよ」というドラマが主体の映画やった。
いや決して戦闘シーンがヘボかったわけではないんやけど。

冒頭「当時ドイツのティーガー重戦車は物凄く強くてアメリカのシャーマンはヘボかったんです」って説明テロップが入ったので「ん?」て思ったら、
劇中1回しか戦車戦闘(ティーガー戦)がなかった。
ま、でもシャーマン4台がかりでやっと1台のティーガーをやっつけられる位の戦力差があったんじゃ、
しょっちゅう独戦車隊とやりあうのは現実味がないもんねぇ。
クライマックスの300人のSSと
機動力をなくした戦車1台と5人で戦うのが
現実味があるかどうかは別にして・・・

もう一つ冒頭にテロップがあって
「ドイツは総力戦と銘打って女子供も動員している」ってあったのは、
ラストのノーマンが助かるシーンに対応しているのかな、と。
ノーマンを見つけた独兵は少年兵に見えたし。

アメリカ万歳!アメリカ軍最強!っていう戦争映画とは一線を画する、
戦争とはフィクションではない!
というアピールなんやろうけど
エンドロールに赤色と実写(と思われる)画像が延々流れるのは性に合わん(--

ゲロ吐くぐらい怖かったのに
小隊のため鬼軍曹を装い、
SSを毛嫌いし
無残に殺すけど
馬を愛し女に優しいブラッド・ピット。
そりゃピカイチに光ってたけど、
さすがにねぇ。
美味しいところ持っていきすぎちゃうかなぁ、と。

「エンド・オブ・ウォッチ」に続きマイケル・ペーニャが出とって、またええ味出しとった(^^
えりみ

えりみ