はる

アメリカン・スナイパーのはるのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
3.6
実はこれを見るのは3回目なんだけど、前の2回は途中で断念しています。
長い戦闘シーンに興味が持てなくて、どうも集中して見られないんです。
アメリカ本国で戦争映画の名作と言われるのはわかりますが、日本人の私には、クリス・カイルの愛国心についても理解が追いついていかなくて感情移入が難しい。3.11の映像を見ても愛国心には繋がらないんです。
なので深い感動はなかったけど、今回は彼がどれほどの英雄だったか知る事は出来ました。

伝説の狙撃手として英雄視される一方で、イラク武装勢力からは「ラマディの悪魔」と恐れられていたそうです。そういえば「英雄か悪魔か」というテーマは『ナポレオン』にもありました。

戦争で武功をあげる人は、英雄であり、同時に悪魔にもなる。だからPTSDから逃れることも出来ないでしょう。
結局は彼も被害者だったように見えて仕方ないです。
武器を使わずに外交で解決出来る人こそ「真の英雄」と称えられるべきじゃないのかな。
なんだかんだと言いながら結局は色々と考えさせられる事になる。このあたりがクリント・イーストウッドなんだよね。
はる

はる