結構な数の韓国映画を観てきたつもりだけど、ホン・サンス監督は初だった。
それもその筈、ほぼ恋愛映画ばかり。
有名な監督なんですかね?
チョン・ユミ目当てで軽い気持ちで観たら、何かめちゃくちゃクセのある撮り方で早々に戸惑う。
映像がホームビデオみたいだし、ほぼ全編固定カメラ。
で、どのシーンも途中でズームする。
え?何これ?
これがホン・サンスのやり方?
製作費どーなってんの…
ただ、キャストはめちゃくちゃ豪華。
アメリカに留学して、自分の映画を撮りたいソニ(チョン・ユミ)
大学教授、キム・サンジュン。
ソニの元カレ、イ・ソンギュン。
ソニの先輩、チョン・ジェヨン。
男3人は、揃いも揃ってソニが好き。
だから、彼女が留学するのをあの手この手で阻止するという展開。
ワンカットが10〜15分、ほぼ会話劇。
やたら酒を飲んでるシーンが多く、本当に本物の酒を飲んで撮影してるシーンもあるとかないとか。
これ、コメディなんだけど、シュール過ぎて今笑うとこなのか分からない!
後半はだいぶ掴めて来たけど、韓国のお笑いが分からないから戸惑うのみよ。
とにかくソニがかわいい。
そりゃみんな好きになるのも納得。
ただ、ソニの言動は全て悪魔の様に男を誑かしているのも事実。
好きでもないのに手を繋いだり、顔を触ったり、キスまでしちゃう。
またこの男3人が、全員知り合いってのが気まずい。
大の大人達が、ソニに翻弄される様を楽しむ作品の様です。
たぶん、ホン・サンス監督の初めて観る作品を間違えたのは間違いない。