大盛り

マフィアは夏にしか殺らないの大盛りのレビュー・感想・評価

5.0
なんだこの冒頭!(笑)から、近所のおっちゃん達見え見えな理由作って現実をぼかすような面白おかしくしてるような。という緩い感じで始まって、主人公の日々の出来事とマフィアに関することが良く絡んでいて、気持ちの上で当時の人々の感覚を擬似体験できたのかなと思う。

将軍に「来るところを間違えたんじゃないですか」と言ってしまったことを後悔している姿はかわいそうに感じたけれど、あのくらいの年頃から物事を判断して自分の考えをそういう風にちゃんと言えるものかな。と感心した。

混乱の真っ只中再会したアルトゥーロとフローラに「は?」ってなったけど(笑)まあ、めでたしめでたしも悪くない。と見た直後は思った。
でもちょっと考えてアルトゥーロは人じゃなくて市民の気持ちなんじゃないかと。
みんなと横並びに見てみぬ振りを続けだけれど、やっぱり腑に落ちない事がどんどん増えてくる。声をあげた人々の最期や身の回りの危険は見過ごしてはいけない。という気持ちがまとまって市民が抗議運動。その気持ちの高まりを恋の高まりにしたからあのキスなのかな。
その運動を経て、マフィアにたおされた人々のモニュメントを作るまでに世間が変わる。
アルトゥーロとフローラは結婚して、子供ができた。
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